バルセロナのみるべき観光名所

ガウディも設計に参加したシウダデラ公園の噴水も名所の1つスペイン一の観光客数を誇るバルセロナは美術、建築をはじめ、見所いっぱいの町。モニュメント1つをとっても現代的なものから、ローマ時代の遺跡まで様々。絶対に訪れたい定番のスポットを「歴史的建築物」「アート」「バルセロナを体感できるスポット」の3分野に分けて見ていきましょう。

シウダデラ公園

歴史的建築物

バルセロナの歴史的建築物と言えば、19世紀後半~20世紀初めにかけて地元のブルジョア階級を虜にした、カタルーニャ地方版アール・ヌーボー「モデルニスモ建築」。イスラム美術とゴシック美術をミックスした独創的な建築様式が特徴です。このモデルニスモ建築の教祖と言っても過言ではないのが、ご存知!アントニオ・ガウディ。モデルニスモ様式に彼独特の自然を取り入れたユニークな建築物は、バルセロナだけでなく、スペイン人の誇り! 一般の道路に、他の建物と同様に何気なく並んでいて、もちろん外観だけなら無料で見学できますよ。

歴史的建築物1 サグラダファミリア

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ガウディが生涯を懸けた未完の大作サグラダファミリア

1883年にガウディが設計を手がけ始めて、今現在もまだ建築中という前代未聞の大教会。1914年から交通事故で亡くなるまでの間、住居も聖堂内に移して仕事をこれ一本に絞った、まさにガウディが生涯を懸けた代表作。ガウディ生存中に完成した、歴史が感じられる誕生の門と、ちょうどその反対側に位置する受難の門のジュセップ・マリア・スビラックによる現代的な彫刻の対比も面白い。日本人の建築家もこのサグラダ・ファミリアの建設に携わっています。内部では、サグラダ・ファミリアの全てが分かる資料が展示してあるだけでなく、塔のてっぺんまでエレベーターか階段で上れます。これを見ずにバルセロナは語れません。

Sagrada Familia
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住所:Mallorca 401
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TEL:902 101 212

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開館時間:9:00~20:00(~18:00/10~3月)

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休み:12月25、26日、1月1、6日の午後

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入場料:18ユーロ(塔に上る場合はオーディオガイド付き35ユーロ)
歴史的建築物2 カサ・ミラ

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夜のライトアップも幻想的なカサ・ミラ

バルセロナの高級ショッピング通り、パセジ・デ・グラシアにそびえるカサ・ミラ。現在も住人がいる民間住宅です。切り出したままの石が建物の素材としてそのまま使われているので、石切り場(ペドレラ)とも呼ばれています。地中海をイメージした波打つ外観だけでなく、海草をイメージしたバルコニーの鉄の欄干や、ローマ時代の兵士の兜をモチーフにした屋上の煙突など、細部もユニーク! 最上階にはガウディの博物館や実際の住居のように家具が並べられたスペースもあります。兜型の煙突が並ぶ屋上へも上ることができますよ。


Casa Milá

  • 住所:Passeig de Gracia 92

  • TEL:902 400 973

  • 開館時間:9:00~18:30(11月5日~2月28日)9:00~20:00(3月1日~11月4日)

  • 休み:12月25日、1月7日~13日
入場料:20.50ユーロ
歴史的建築物3 カサ・バトリョ

1904~1906年にかけてガウディが改装を手がけた邸宅。淡い青や緑、紫色のタイルやガラスで装飾され、窓の部分も繊細なステンドグラスを施したおとぎの国の家のような建物。現在は、棒付きキャンディーでおなじみのチュッパチャップスの所有物になっており、イベントのためにサロンを貸し出したりもしています。内部の見学には日本語のオーディオガイドも付くので、便利。内装はガウディ独自の曲線使いがさらによく見られます。ちなみに隣のカサ・アマトリェーもレゴブロックを積み上げたようなユニークな外観で、一見の価値あり。


Casa Batlló
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住所:Passeig de Gracia 43
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TEL:93 216 0306

  • 開館時間:9:00~21:00(イレギュラーに9:00~14:00の日あり)

  • 休み:なし
入場料:22.50ユーロ
歴史的建築物4 グエル公園

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天気のいい日に訪れたいバルセロナを代表する広大なグエル公園

広場や集会場も抱える、トータル約60軒の大規模な集合住宅にする予定で、ガウディが建設したものの、なんとガウディ本人と依頼人のグエル伯爵しか購入しなかったため、市に寄贈し公園となった……言わば、ガウディの失敗作。とはいえ、随所にガウディらしい自然をモチーフにしたオブジェなどが取り入れられた、世界一夢のある公園として、世界中の人に愛されています。園内にはガウディが実際に住んでいた家もあり、見学可能。カラフルなタイルに彩られた、波打つようなベンチに座ればバルセロナの町が見下ろせます。


Parque Güell

  • 住所:Carrer de O’lot

  • TEL:93 484 5995

  • 開館時間:10:00~21:00(~18:00/11~2月、~19:00/3、10月、~20:00/4、9月)

  • 休み:なし
入場料:8ユーロ
歴史的建築物5 カタルーニャ音楽堂

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モデルニスム建築はガウディだけじゃない!ドメネク・イ・ムンタネールの代表作

ガウディだけがモデルニスム様式の建築家だった訳ではありません。カタルーニャ音楽堂は、ガウディのライバルとも言われる、ルイス・ドメネク・イ・ムンタネール作のコンサートホール。とにかくゴージャスな建物で、花のモザイクや彫刻がこれでもかというくらい装飾された外観に驚き、中に入ってさらにびっくり! なんとも圧巻なのが、メインホールの天井のステンドグラスです。さらにステージ脇の壁にも細かい彫刻がびっしりと飾られています。今もクラシック音楽などのコンサートが開催されているので、日程が合えば是非参加したいもの。もし無理なら、英語とスペイン語のガイド付き見学ツアーも行われています。


Palau de la música catalana


  • 住所:Calle Palau de la musica 4-6

  • TEL:93 295 7200
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開館時間:10:00~15:00(1時間おきにガイドツアー)(8月とイースターは18:00まで)

  • 休み:なし
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入場料:18ユーロ

バルセロナの美術館

アートの町バルセロナには、大小50の美術館や博物館があると言われています。今は亡き、スペインを代表するピカソやミロの美術館をはじめ、コンテンポラリー美術館や、ロマネスク様式のコレクションで知られるカタルーニャ美術館などが特に有名。

美術館1 ピカソ美術館

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多感な思春期をバルセロナで過ごした天才画家ピカソの美術館

天才画家ピカソの美術館は、彼の生まれ故郷で南部のマラガにもあるのですが、バルセロナの美術館のほうが歴史があります。またピカソ美術館はバルセロナきっての観光名所でもあるため、時間がない人には厳しいですが……、チケット売り場はほとんどいつも長い行列……。お昼時に行けば少しマシなことが多いようです。
歴史あるゴシック地区に位置するだけに、石造りで外観も趣があるピカソ美術館。内部にはピカソが幼少期に描いたスケッチから、マドリッドのプラド美術館にあるベラスケスが描いた「ラス・メニーナス」をピカソがアレンジした連作などまで、様々なスタイルの作品があります。ミュージアムショップも商品が充実しているのでお土産購入にもおすすめ。


Museo Picasso

  • 住所:Calle Montcada15-23
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TEL:93 256 3000

  • 開館時間:10:00~20:00

  • 休み:月曜

  • 入場料:14 ユーロ
美術館2 ミロ美術館

自然いっぱいで開放的なモンジュイックの丘に位置するのがミロ美術館。町の中心からは少し外れていますが、近くには1992年に開催されたバルセロナオリンピックの競技場や地中海が見渡せる展望台、野外劇場などがあり、散策がてら行けるおすすめスポットです。美術館はミロのカラフルで幾何学的な絵画やオブジェが約150点ある他、常に他の芸術家の作品展も行われているので、一度の来訪で様々なアーティストの作品を楽しむことができます。カフェも配するテラスや中庭、レストランまであり、バルセロナ一お洒落で使える美術館です。品揃えの多いミュージアムストアも見逃せません。


Fundació Joan Miró

  • 住所:Parc de Montjuïc
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TEL:93 443 9470

  • 開館時間:10:00~19:00/10~6月・10:00~20:00(~21:30 木曜)(~14:30 日祝)/7~9月

  • 休み:月曜
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入場料:12ユーロ

バルセロナといえば、もちろんガウディですが、この町の見どころはそれだけではありません! 一流の美術館・博物館や、バルセロナを体感できるエリアガイド含めて、ここだけは外せない観光名所をご紹介していきます。【2016年9月更新】

バルセロナを体感できるエリア

バルセロナを体感できるエリア1 旧市街

バルセロナの歴史が詰まった旧市街は、小さな路地が入り組んで迷路のようになった地区。バルセロナで最も異国情緒を感じられる場所かもしれません。カテドラルやサンタ・マリア・デル・マル教会など、内部のステンドグラスが美しい宗教的な建築物も多数あります。また、コロンブスがアメリカ大陸発見後、イサベル女王に会うために上ったと言われる階段のある王の広場やローマ時代の遺跡など、歴史が感じられるスポットも少なくありません。旧市街のあちらこちらにある小さな広場では、街頭ミュージシャンがバイオリンやギターを演奏していたり、蜂蜜やジャムなどの手作り食品の市場が開かれることも。無名の若手デザイナーの工房やショップが多いのもこの地区の特徴です。


Barrio Gotico


  • 最寄り駅:L3 Liceu
バルセロナを体感できるスポット2 ランブラス通り

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常に人で溢れるバルセロナきっての散歩道、ランブラス

一年中花屋や鳥屋、土産物店や大道芸人で溢れる賑やかな通りがランブラス通り。町の中心カタルーニャ広場から海岸ゾーンへの入り口となるコロンブスの塔まで続いています。リセウ駅付近のこの通りのど真ん中には、ひそかにジョアン・ミロの絵画もあるんです。さらにランブラス通りの左右には、バルセロナ一大きな市場ボケリアやガウディが設計した街灯があるレイアール広場、1800年代後半にできた古いレトロな雰囲気がかえってモダンな印象を与えるカフェ・デ・オペラやパティスリーエスクリバなどの素敵なカフェもあります。オペラが行われる、内部の装飾がゴージャスなリセウ劇場もこの辺りのシンボル。週末ともなれば、コロンブスの塔の手前あたりに手作り工芸品の出店が並びます。オリジナルなお土産探しにも最適。


Las Ramblas



  • 最寄り駅:L1、L3 Pl.Catalunya
バルセロナを体感できるスポット3 モンジュイックの丘

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晴れた日の地中海の景色が素晴らしいモンジュイックの丘

「丘」と聞くとなんとなく地味な印象ですが、実は密かに名所が集まっているのがモンジュイックの丘。ミロ美術館に、オリンピック競技場とオリンピック博物館、モンジュイック軍事城、野外劇場、展望台、カタルーニャ美術館、スペイン各地方の村を再現したスペイン村、スペイン広場などが点在しています。しかもケーブルカーやモノレールなど、ちょっと面白い乗り物を利用できるのも一興。
丘へのアクセスは、先に地下鉄パラレル駅からケーブルカーに乗ると、ミロ美術館の近くで下りることになるので、美術館や展望台などを見た後にそこからモノレールに乗ってさらに上のモンジュイック城を目指しましょう。すがすがしい地中海の景色に触れて元気がでること間違いなし! 下りも同様にケーブルカーに乗り、今度は展望台とは反対方向のオリンピック競技場へ向かいます。そこから徒歩で下ると麓にスペイン広場がある、カタルーニャ美術館に到着。ここからスペイン広場を見下ろす景色も絶景です。


Montjuic




  • 最寄り駅:L2、L3 Paral-lelよりケーブルカーまたはL1、 L3 Espanya