ケンブリッジ紹介

ケンブリッジは、ハりーポッターでおなじみ、『ホグワーツ魔法学校』行きの電車が出るロンドン・キングスクロス駅から、約50分のところにあるイギリス東部の町で実は見どころいっぱいの町。ケンブリッジって、どんな町?

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【写真=中央】一年中たくさんの観光客が訪れます
【写真=右】冬には雪も降り、スケートが楽しめます

ケンブリッジ州の州都、ケンブリッジ
ケンブリッジは、イングランド東部に位置するケンブリッジシャー (ケンブリッジ州:Cambridgeshire) 中の一つの町で、州庁舎がある州都です。漢字表記は「剣橋」になります。中世から人々の暮らしをささえてきたケム川が市街中心部をながれ、町の景観をよりいっそう魅力的に引き立てています。現在、人口約13万人のこの町は、ケム川の恵みをうけて発展してきました。町全体はなだらかな地形。降水量が少なく、小麦などの穀物を栽培する農家が多いのも特徴です。

ケンブリッジの気候

ケンブリッジの気候は、年間を通じて温暖といわれていますが、近年の冬の寒さは厳しく、春先に夏のように気温が上がるなど、一概にそうとは言えなくなってきました。また、一日の気温差が大きいのも特徴。日中厚暑くても、夜になるとひんやりするので、夜遊びの時には上着を1枚かならずもっていきましょう。また、突然雨が降ることもひんぱんにあるので、携帯用の傘を持ち歩いたほうがいいでしょう。冬は午後4時くらいには暗くなってしまいますが、夏は夜9時くらいまでは明るいので、旅行をお考えの方は初夏あたりが過ごしやすく、いいかもしれません。

ケンブリッジの歴史

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【写真=左】美しいケム
【写真=中央】セントジョンズカレッジ
【写真=右】カレッジ巡り

ケム川(the River Cam)とケンブリッジシティ

「ケンブリッジ」という名まえの由来は、ケム川+ブリッジ(橋)からきています。 城壁のようにケンブリッジを流れるケム川。この美しい川とともに、ケンブリッジの歴史は育まれてきました。ケンブリッジではその昔、ローマ人が要塞を構えていたといいます。中世にはすでに運行可能な河川であったケム川のおかげで、ケンブリッジには重工業製品をはじめとする様々な商品が運ばれ、町は栄えました。13世紀になり、オックスフォードで起きた暴動を逃れ、ケンブリッジへやってきた学生たちが大学を組織します。これが現在のケンブリッジ大学の始まり。たくさんの貴族や王室の援助を受け、ケンブリッジの町は、大学とともに発展してきたのです。

大学都市ケンブリッジ

ケンブリッジはいわずとしれた大学都市としても有名。ケンブリッジ大学のカレッジ数は31。この「カレッジ」というのは学生たちが寝食する学生寮のこと。ケンブリッジ大学の学生は、必ずどれかのカレッジに所属しなければなりません。それぞれのカレッジは独立していて、財力があるカレッジもあれば、そうではないカレッジもあります。ジムをもつカレッジや、音楽ホールをもつカレッジなど、所持している設備もちがいます。このカレッジ群をひとつにして「ケンブリッジ大学」と称します。それぞれのカレッジがきらりと光る個性をもちながら、お互いに切磋琢磨しあっています。

ケンブリッジ発 世界の頭脳

世界に名だたるケンブリッジ大学では、現在もなお、数々の著名人、世界の頭脳を排出しています。余談ですが、アメリカのマサチューセッツ州東部 のケンブリッジには、ハーバード大学がありますよね。そのハーバード大学寄贈者ジョン・ハーバード(John Havard)は、ケンブリッジ大学のエマニュエル・カレッジ出身です。

カレッジ別ケンブリッジ大学出身著名人(一例)

トリニティカレッジ:アイザック・ニュートン、A.A.ミルトン(くまのプーさん作者)、チャールズ皇太子

セント・ジョンズ・カレッジ:ワーズワース(詩人)

クライスト・カレッジ:チャールズ・ダーウィン

クレアカレッジ:白州次郎

観光スポットと中心街

ケンブリッジは、町の中心部に大きなメインストリートがいくつかあり、そこに、観光、グルメ、ショッピングがぎゅっとつまっているので、効率よく観光することができます。地図を片手にさくさく歩けば半日観光だって十分可能!

カレッジ巡り

31ものカレッジが市内に点在しているのもケンブリッジの特徴。ぶらぶらと観光していると、ここにもカレッジ、そこにもカレッジ、といった風です。見たいカレッジをピックアップして効率よく回るのがベスト。なかでもキングスカレッジ、トリニティカレッジ、セントジョンズカレッジなどが観光客に人気があります。

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【写真=左】クィーンズカレッジの数学橋
【写真=中央】トリニティカレッジのニュートンの木
【写真=右】セントジョンズカレッジのチャペル

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【写真】一番の目玉はキングスカレッジ!その美しさに圧倒されます

学問と宗教の町、ケンブリッジを歩く~セントジョーンズカレッジ編~パリのサントシャペル教会のデザインをそのままにとりいれたというチャペル。ヴィクトリア女王が「なんて絵になるのかしら」と絶賛した眺めをもつカレッジをご紹介!
【ロンドンナビ】学問と宗教の町、ケンブリッジを歩く~セントジョーンズカレッジ編~

学問と宗教の町、ケンブリッジを歩く~トリニティカレッジ編~「くまのプーさん」でおなじみ、AAミルトン、「万有引力の法則」のニュートンなど数多くの著名人を世におくりだしてるカレッジをご紹介!
【ロンドンナビ】学問と宗教の町、ケンブリッジを歩く~トリニティカレッジ編~

新しい観光名物「コーパスクロック」

お目当てのカレッジをひとおりまわったら、パントを楽しむもよし、演劇鑑賞もいいでしょう。また、ケンブリッジにはたくさんの教会もあるので、そちらも訪ねてみてください。

グレート・セント・メアリ教会

この教会の音色はビッグベンの鐘の元祖ともいわれています。800年以上前に設立以降、今もむかしもかわらずケンブリッジの中心地としてここにあります。123段の螺旋階段を上れば、ケンブリッジを一望できます。

ADCシアター

ケンブリッジは学生演劇でも有名で、世界的スターを数多く生み出している町でもあります。ADCシアターは、現在第一線で世界的に活躍しているエ マ・トンプソンや、イアン・マッケランなどのスターたちが明日を夢見て修行していた場所。ケンブリッジでしか味わえない、プロを目指す学生たちの演劇を、お手ごろ価格で鑑賞 してみましょう!

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【写真】グレートセントメアリー教会/ラウンドチャーチ/ADCシアター/観光客に人気のパント

ローマ・カトリック教会(ケンブリッジ)19世紀に建てられたイギリスでもっとも大きなカトリック教会のひとつ。ケンブリッジ市内の建物の中でも群を抜いて美しく荘厳な外観は必見!
【ロンドンナビ】ローマ・カトリック教会(ケンブリッジ)

ラウンド・チャーチ(ケンブリッジ)イギリス国内でも4ヶ所でしかみることができないといわれている、めずらしい円形の教会堂がケンブリッジに!
【ロンドンナビ】ラウンド・チャーチ(ケンブリッジ)

ジーザス・グリーン(ケンブリッジ)ケンブリッジ中心部から北へ少しいくと突然現れる広大なグリーンのじゅうたん。憩いの場として親しまれている市民の広場。
おもいっきりショッピング!
【ロンドンナビ】ジーザス・グリーン(ケンブリッジ)

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【写真=左】上空から見たマーケットヒル界隈
【写真=右】国内外から女性の支持が熱いキャス

買い物がしやすいのもケンブリッジのいいところ。メイン通りからでているたくさんの小道にも、またメインストリートから枝分かれしている小道にも、ステキなお店がいっぱい!

キャス・キッドソン(Cath kidston)

日本の女子たちにも人気が高いキャスキッドソンの専門ショップ。もちろん、イギリスでも人気があります。店内は結構広めで、ところせましとかわいいキャスがいっぱい!!

ジョン・ルイス(john Lewis)

顧客満足度NO1を誇るデパート。イギリス、スコットランドなどに約30店舗を展開し、その確かな品質と信頼により1870年創業以来、イギリス国民に熱い支持を受けている老舗デパート。

マーケット・ヒル(Market Hill)

さほど大きくない広場に、ところ狭しと並ぶテントの市場!手作りクラフト、服、雑貨など個性的なお店がたくさんあります。ぶらぶらとみているだけでも楽しいんです!

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【写真】メインストリートから枝分かれした狭い通りにも、かわいいお店がいっぱい!

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【写真】おいしいケンブリッジ!

ケンブリッジは学生がたくさん住んでいる学生の町。そのニーズに応じて、たくさんのカフェやパブが並んでいます。教会を改装したカフェ・ミッシェルハウスや、DNA構造が発見されたパブ・イーグルなど、長い歴史のある町で、その面影を感じながら、おいしい料理をいただきましょう!そのあとは、キングスカレッジを眺めながらおいしいスコーンと紅茶が楽しめるカフェ「エンティーズ」でアフタヌーンティを!夜は今年ケンブリッジでベストパブに選ばれた「ビー・バー」などのおしゃれなパブで軽く一杯。ケンブリッジには、観光客のみさなまのわがままに答えられるお店が揃っています!

エンティーズ・ティーショップ(ケンブリッジ)町の中心部にあり、メイド服のウェイトレスが迎えてくれる、かわいらしいカフェ。イギリスの素朴なティータイムが味わえる。
【ロンドンナビ】エンティーズ・ティーショップ(ケンブリッジ)

リーガル(ケンブリッジ)気取らないイギリスの日常をイメージさせるパブ。イギリス紳士というイメージとはちがう、たくましいブリテイッシュの雰囲気を楽しめる。
【ロンドンナビ】リーガル(ケンブリッジ)

イーグル(ケンブリッジ)ケンブリッジで最も古いといわれているパブ。料理にも定評がある歴史深いパブでおいしいイギリス伝統料理を味わおう。
【ロンドンナビ】イーグル(ケンブリッジ)

ビー・バー&キッチン(ケンブリッジ)カジュアルにも、ビジネスにも、カップルにもオススメのバー&カフェ。 お一人様でももちろんOK!スオシャレな店構えなのに、気取らずに利用できるのがうれしい。
【ロンドンナビ】ビー・バー&キッチン(ケンブリッジ)

ミッシェルハウス(ケンブリッジ)どこまでも続く石畳のトリニティストリート。その一角にある14世紀の光あふれる教会で、くつろぎの一時を。
【ロンドンナビ】ミッシェルハウス(ケンブリッジ)

芸術の町 ケンブリッジ

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「芸術の町」という一面を持つケンブリッジ。現代アートから中世のコレクションまで、ロンドンにある大きな美術館にもまけないくらいのすばらしい芸術作品の数々にふれることができる場所があるのも、この町の魅力のひとつ。また、市内を観光していると小さなオブジェたちや、アートギャラリーの多さに気づくはず。町中におしみなくちりばめられたアート作品の数々に、きっと足をとめるにちがいありません。

小さなアートギャラリーものぞいてみて!
ケトルズ・ヤード (Kettls Yard)

ケトルズヤードは、テートギャラリーの学芸員を勤めたジム・エドが、「訪れた人たちが自由にくつろぎ、身近にアートワークを感じ、楽しむことができる居住空間」をつくることを心に描き、実現されたアート空間。 彼が収集したコレクションを身近に楽しむことができる知る人ぞ知る隠れ屋ギャラリー。

フィッツウィリアム美術館

白く美し い建物と調和のとれた純白の美術館は、ケンブリッジでもひときわ目をひく建物。ケンブリッジ大学の一部でもあるこの美術館は、アンティーク、工芸品、写本 などのめずらしいコレクションがそろっており、その質は、世界で名が通っている 美術館にも劣らないといわれています。

ケトルズヤードハウス(ケンブリッジ)「ただいま」といいたくなるような雰囲気をもつギャラリー。自分の家にいるような感覚で時間が許す限りのんびりとアートを楽しみたい。
【ロンドンナビ】ケトルズヤードハウス(ケンブリッジ)

フィッツウィリアム美術館(ケンブリッジ)ケンブリッジ大学の一部でもある美術館。アンティーク、工芸品、写本などのめずらしいコレクションがそろっています。。
【ロンドンナビ】フィッツウィリアム美術館(ケンブリッジ)

ケンブリッジ民俗博物館(ケンブリッジ)ケンブリッジの歴史を紡いでいった普通の人々の普通の暮らしがひとめでわかる民族博物館。当時のケンブリッジ市民の生活をのぞいてみよう。。
【ロンドンナビ】ケンブリッジ民俗博物館(ケンブリッジ)

いかがでしたか?歴史と学問、そして観光地として魅力いっぱいのケンブリッジ。ウィリアム王子が、ケンブリッジ公爵の称号「デューク・オブ・ケンブリッジ(Duke of Cambridge)」を与えられたり、2012年のロンドンオリンピックの聖火リレールートに含まれたりと、なにかと話題にことかかないケンブリッジ、今後ますます目が離せません!